揖斐川源流冠山
揖斐川、九頭流川分水嶺冠山峠より奥美濃のマッターホルンへ

山域:両白山地
山行日:2015年6月7日
天候:曇りで光少なし
メンバー:関電おじさん(ミーとマン氏)、山休
コース:冠山峠(10:05)→冠平(11:14)→山頂(11:29 11:34)→冠平(11:48 11:23)→冠山峠(13:20)


奥美濃冠山にニッコウキスゲが咲き始めている情報を得た相棒より行きましょうとのメールが入る。
当初予定してた夜叉ヶ池、三周ヶ岳は林道がまだ開通しておらず冠山へ行先を変更。

午前6時10分枚方を発車し名神を北上、北陸道木之本インターより303号線、徳山ダム湖沿いを走り、
分水嶺冠山峠に9時55分に到着、3時間45分のロングドライブであった。 もちろん運転は関電おじさんである。
冠山林道が開通してはじめての日曜日で駐車スペースはほぼ満車状態!

林道からの冠山 分水嶺冠峠 駐車場は満車状態
峠に咲く花達をパチリ・・・ハナニガナ・ツボスミレ・タニウツギ・ホウチャクソウ


峠で出迎えてくれた花達をパチリとし、トイレを利用後笹に覆われた登山道へ。
ガイドブックによると峠から山頂まで1時間強ほどのコースタイム・・・まもなくリタイヤ人生の我々にはありがたいルートである。
前方にマッターホルンのように鋭くそびえる冠山を目線に捉えながら緩やかな稜線をゆっくりと登ってゆく。


峠より緩やかな登山道を行く 天を突く冠山・・・マッターホルンだ 新緑の中を歩く

小さなアップダウンを何度か繰り返すとブナ林の新緑が美しくなり、
登山道脇にはアカモノ、チゴユリが目立ち咲き残りのイワカガミもチラホラ!樹林の間からは荒島岳も薄っすらと!

美しいブナ林 荒島岳を薄っすらと望む アカモノ

途中にある小さな湿地帯の奥に白く光るものを発見!
枝を掻き分け近づくとなんと、なんとサンカヨウが咲いているではないか おおラッキー!

足元には咲き残りのカタクリと白美人のギンリョウソもバッチリ!

登山道より少しは離れた場所に咲いているので先を急ぐ登山者はほとんど気づいていないようである。

サンカヨウ カタクリ ギンリョウソウ

予定外のサンカヨウにテンションの上がる山休、山ガールにテンションの上がる関電おじさん!
お互いにテンションを上げながら山頂直下まで来ると登山道は本峰を左から巻くように冠平へのトラバースとなる。

トラバース道の終点が冠平と山頂への分岐である。
休憩スポット冠平には座る場所が確保できない程の大勢の登山者がおられ先に山頂へ登ることに!

山ガールも多し 冠山を仰ぎ見る 冠平

分岐より山頂へは100m程の高度差であるが、ルートは見上げる程の急登で岩場の連続である。
三点支持を基本にスタンス、ホールドをしっかりと確認し高度を上げてゆく。


岩場の途中には早くもタテヤマリンドウが咲き始めており、今日二度目のびっくり!
今年は山野草が例年よりずいぶんと早く咲くようで予定外の遭遇に何故か得した気分になる。

山頂への岩場を慎重に通過 タテヤマリンドウ

岩場をクリアしてウスギヨウラクの群生を抜けると360度の視界が広がる山頂だ。
今日は雨男代表の相棒ミーとマン氏が同行している為、天候が予想よりも回復せず『21世紀に残したい日本の自然百選』
に選ばれいる展望を得ることは出来ないが、肉眼ではまだ雪化粧をしている白山をなんとか確認できる。

山頂に群生するウスギヨウラク 山頂からの展望・・・冠林道と金草山・荒島岳の向こうに白山(肉眼で確認)

山頂は四畳半程の広さしかなくどんどん登ってこられる登山者の為、
ゆっくりすることははばかり標識をパチリとして滞在5分程で冠平へと下る。

冠山山頂と標識 岩場を下る相棒

登ってきた岩場を慎重に下り、冠平が近づくと笹原の上にゆらゆら泳ぐ黄色いものが・・・ニッコウキスゲだ!
冠峠で下ってきた登山者の方より『まだですね』の情報に少しあきらめかけていた矢先の遭遇で一気にテンショウンが上がる。

俄かカメラマンに変身し何度もパチリ、パチリ!・・・そして納得のランチタイムへ
冠平に咲き始めたニッコウキスゲ

下山は元来た道の新緑を楽しみながらゆっくりと下り、13時20分峠に戻る。
帰路に星のふるさと『いび川温泉藤橋の湯』で汗を流し、経費節約でマキノ高原経由湖西道路で枚方へ。

新緑帯を戻る 冠峠向こうに金草山 冠峠