比良武奈ヶ岳
坊村明王院より白竜の背中に乗って山頂へ

山域:比良 
登頂回数63回
山行日:2014年1月16日
天候:ガスと強風
メンバー:単独
コース:坊村明王院(9:55)→腰掛椅子(10:35 10:40)→冬道分岐(11:10)→夏道合流(11:40)→御殿山(11:55 12:00)→
第一ピーク→武奈山頂(13:00 13:10)→御殿山(13:38 14:02)→坊村明王院(15:02)

アクセス:車 行動時間:5時間7分(歩行時間4時間23分 休憩44分)
駐車場:葛川市民センター トイレ:バス停に隣接


当初予定していた高見山を二度寝で寝過ごし断念、それではと比良武奈ヶ岳へ行先を急遽変更。
午後より晴れの予報を信用し、午前8時前に枚方洞ヶ峠を出発。

国道一号線を北上し、名神東インターより湖西道路経由で鯖街道に入り登山口のある坊村に9時30分に到着。
一号線で通勤渋滞に少し巻き込まれるも予定より10分程遅いだけである。
スノーシューとアイゼンをザックにくくり付け、トイレで登山前の儀式を済ませて比良山荘の方と挨拶を交わし御殿山登山口へ。

鯖街道武奈登山基地坊村 比良山荘 明王院

明王院の境内を抜けて登山口をのぞくと昨夜からの冷え込みで道がガチガチに凍っているではないか!
ノーマルタイヤ同然のマイ登山靴ではヤバイなあと安全対策でアイゼンを装着することに!

ガチガチと氷を削りながら杉林の急な道を登って行く。
今年より使用しているアイゼンは昨年のものより爪が短くアイスバーンでの負担が小さく快適であり、
杉の林を抜けて自然林の森に入るとようやく足元の音がシュシュに変わってくる。

御殿山登山口 アイスバーン状の道が続く 自然林に入ると足元が緩む

いつも休憩を取る腰掛石まで来ると積雪も多くなり、足元のクッションも良く効いてくる。
無雪期には登山道の真中にドーンを胡座をかいている腰掛石も今日は頭を見せずに雪の中に冬眠中のよう!

天候は相変わらずの曇りであるが晴れ間を期待し、北側斜面にトラバースするように付けられたトレースを追いかけてゆく。
トラバースから急斜面を尾根筋へと一気に標高を上げて夏道分岐へと進む。

腰掛石付近・・埋まって見えず 北斜面をトラバース 夏道との分岐(右冬道)

はじめの急坂を登り切りとまるでボブスレーが通ったのではと錯覚するようなトレースとなってくる。
やがて冬道は雪屁を付け出したミニ尾根となり、踏み抜かないように通過してゆくと一枚斜面に出てくる。
秋にキタヤマブシが群生する斜面でここも北側から巻いて夏道分岐へと抜けてゆく。

冬道の登り 雪屁を付け出したミニ尾根 尾根筋に続くトレース

夏道の合流点から北山方面を眺めると、ガスに煙りかけており先行き不安な展望が!
いやいや、天気予報は曇りのち晴れ、これからは晴れ間がと気を取り直して御殿山へのルートをセッセと登って行く。
北側には次第に木々の霧氷が目立ち始めて冬山の雰囲気をかもし出してくれる。

夏道分岐の雪の壁と松のオブジェ 北山展望・・・ガス! 北側は霧氷が目立ちはじめる

明王院を出てからちょうど2時間御殿山に到着し、待望の白竜を・・・何処にもいない!
ちょうど武奈より戻られ休憩をされてた方とお話をするとまだ朝の方が良く見えていたとの事。
いやまだまだ・・・5分程ため息と休憩をし必ず青空がのぞくと信じてワサビ峠へ。

白竜(西南稜)はガスの中 霧氷のトンネルを下る

霧氷のトンネルをくぐり雪屁が出来はじめた斜面を下るとワサビ峠で標識が顔だけをぞかせている。
ここから急斜面を登り返すと西南稜取り付きの第一ピークである。

御殿山からの下りを振り返る ワサビ峠標識 第一ピークへの登り

いよいよ西南稜歩きであるがガスかかり先が良く見えない。
時々ガスが薄れて白竜の背中に乗っている実感が湧くもやはり青空がほしい!

二つ目のピークまで来ると風がきつく寒さで手がかじかんでくる。
ザックよりダウンを取り出して着用。

ガスで前方が霞む白竜 時々ガスが薄れて白竜全容が姿を見せる
第二ピークより西南稜を振り返る・・・空に光が無く不気味な白竜が写る!

第二ピークからは視界の無い大斜面をひたすらの登り、第三ピークより尾根を渡って63回目の頂に立つ
先行されていた方たちはすでに下山されており頂には山休一人のみ。

天気予報も結局ははずれ山頂からの展望も全く無く、身体をポットのコーヒーであたためて
わずか10分足らすの滞在で先行者を追いかけるように御殿山へと戻る

第二ピークからの大斜面 第三ピークと奥に山頂 山頂にて

下山時には少しだけ視界が良くなり、戻ってきた御殿山でどん衛兵生うどんの昼食タイム。
しつこく天候の回復を待つもやっぱり青空は現れず下山することに!

西南稜先行する登山者 第二ピークの下り 御殿山への登り返し
下山時の西南稜と蓬莱山展望・・・今日はこの辺で堪忍したるは!

天候は今ひとつであったが、膝の違和感も無く約一年ぶりに白竜の背中に乗れたので良しとし、
明王院に合掌して枚方へ車を走らす。