御池岳
御池林道T字尾根よりテーブルランドを巡る

山域:鈴鹿
登頂回数:12回(テーブルランド2回含む)
山行日:2013年5月4日
天候:ほぼ晴れ
メンバー:単独
コース:御池林道小又谷(9:10)→T字尾根取り付き(9:18)→T字中心部(10:17 10:22)→テーブルランド取り付き(11:32)
→ボタンブチ(11:58 12:08)→御池岳山頂(12:27 13:04)→奥の平(13:12)→土倉岳下降点(13:29 13:35)→ノタノ坂→御池林道小又谷(15:00)
駐車場:御池林道小又谷に10台程度あり
行動時間 5時間50分(歩行時間4時間47分 休憩1時間3分)


山蛭君が目覚める前に鈴鹿の山を一山歩いておこうと6時50分京都八幡市を出発。
京滋バイパスから名神に入ると新名神が渋滞しており、これはたまらんと行先を鎌ヶ岳より御池に変更しそのまま八日市まで走る。
421号線政所を左折し、ロクロ木地師の里蛭谷から木地師街道を抜けて君ヶ畑、御池林道小又谷に8時50分に到着。

ロクロ木地師の里蛇谷 君ヶ畑に向かう木地師街道 君ヶ畑

GWであるがさすがにこちらから御池に登る人は少ないようで先着の車は3台程。
準備をして御池林道をT字尾根登山口へ、下山予定の小又谷には熊出没の看板があり思わずラジオのボリュームをアップ。 
道端にはタチツボスミレが咲きまずは挨拶がてらにパチリ!

小又谷駐車スペース 下山予定小又谷には熊出没の看板 タチツボスミレ

林道を歩くことおよそ10分程でT字尾根登山口に着き、杉檜の植林地を登って行く。
標高が高くなり後を振り返ると御池展望台の天狗堂が見事な三角錐を見せてくれるようになる
T字尾根登山口 植林地を登る 天狗堂

植林地と自然林の間を登り切るとT字尾根南端に着く。
ここからはブナ林の美しい尾根歩きが続き、878m地点を過ぎ緩やかに登るとT字尾根中心部となる。
足元には咲き始めたイワカガミ、そろそろ睡眠タイムのイワウチワの姿も見られる。

植林地と自然林の間を登る 878m地点のブナ林 美しいブナ林

毎年春秋に定番のように歩いているT字尾根であるが、何回訪ねてもブナ林の美しさに魅了される。
高原地図には載っていないもののルートは踏み跡がしっかり付いており御池登山コースでは最も歩き易いのではと思う。

咲き始めたイワカガミ 頑張っていたイワウチワ T字尾根標識

古びた標識を眺めながら休憩を取った後、ブナ林の美しい尾根筋をテーブルランドに向けて足を進める。
しばらくゆくとやがてシャクナゲの群生する瘠せ尾根となり、花を咲かせているのではと左右に目を向けると・・・!
赤やピンクの花がポツ、ポツ!たくさんの花をつけていた昨年と比べると蕾も少なくどうやら裏年か!

ブナ林が続く尾根筋 T字尾根よりボタンブチを見上げる

少し期待はずれであるが、それでも花を咲かせてくれているシャクナゲに感謝し何枚か写真を撮り尾根筋を抜けて行く。

アカとピンクのシャクナゲ アセビもまだ元気

シャクナゲ尾根最後の急斜面を下ると明るい自然林の森となり、テーブルランドへ向けて緩やかな登りが続く。
ブナと足元に咲くイワカガミ、ニシキゴロモを楽しみながら少しづつ標高を上げて行く。

テーブルランドが近づくと苔むしたカレンフェルトが目立ちはじめ二リンソウも姿を見せ始める。
コバイケソウの間をニリンソウを傷つけないように慎重に歩いて青空の広がったテーブルランドへと飛び出して行く。

シャクナゲ尾根最後の下り 美しい自然林が続く ブナの巨木
ニシキゴロモ コバイケソウの中を前方上部の目印の木へ向けて登る

広々としたテーブルランドを気持良く歩き、幸助の池を南西側崖沿いより巻いて展望スポットボタンブチへと向かう。
幸助の池周りにはヤマエンゴサクとニリンソウが咲き乱れ痛めないように薄い踏み後を忠実に辿って歩く。

テーブルランド・・・南西側崖沿いを歩く・・・正面に奥の平
幸助の池 ボタンブチと天狗の鼻 ヤマエンゴサク

ボタンブチには5.6人の登山者が展望を楽しんでおられ仲間に入ってしばしの山談議!
まだ時間的に早いので天狗の鼻からニリンソウの咲く小さな尾根道を通って丸山(御池山頂)へと足を向ける。

御池山頂でひっきりなし登って来られる登山者の邪魔にならないに場所を選んで
焼きそばを作り、ドリップコーヒーで40分程の時間を過ごす。

ボタンブチに咲くニリンソウとスミレ 御池山頂(丸山)

食後は展望の良い奥の平へ回り、真の谷と藤原岳展望を楽しむ。
下山は土倉岳、ノタノ坂経由を予定しているので奥の平を突き抜け、テーブルランドを横切ってゆく。
奥の平からはテープマークもあるが踏み跡はほとんどなく方向を確認しながら歩く。

奥の平へ続くなだらかな稜線 奥の平 真の谷からせり上がる藤原連峰
御池の奥座敷テーブルランド・・・左に藤原岳 正面右に竜ヶ岳と釈迦ヶ岳

土倉岳下降点には地元山岳会の方が設置されたのか真新しい標識あり間違うことはない。
眼下に見える土倉岳との尾根筋へは足場が不安定な急な下りとなるので時々
木に掴まりながらゆっくりと下ってゆく。

この下りにもヤマルリソウやニリンソウが咲いておりパチリ!パチリ!
鞍部より見上げると下降点がはるかに高く感じられる。
土倉岳への下降点 眼下に見える白い尾根筋へと下る 振り返ると下降点が高い

鞍部よりゆるやかに登り返すと土倉岳山頂へと着く。山頂は平で少し分かり難いが三等三角点がある。
デジカメの調子が悪く、電池切れかなと思いながら写真を1枚撮ると電源が見事に切れてしまい液晶画面が真っ黒に!


ヤマルリソウ 土倉岳山頂

土倉岳からはブナ林がきれいな尾根道を下り、三筋滝への分岐を右折して中電の鉄塔を二つ通過してゆくとノタノ坂へと着く。
ノタノ坂からは茨川村民の生活道路であったと言う沢沿いの荒れた道を山蛭君にドキドキしながら急ぎ足で下り、
鉄の橋を渡って小又谷林道より駐車スペースに戻る。