大峰弥山川
熊渡より滝と渓谷美を訪ねて弥山川を狼平へと歩く。
(前半・・・ザンギ平まで)

山域:大峰
山行日:2013年4月28日
天候:晴れ
メンバー:関電おじさんミーとマン氏 山休
コース:熊渡(6:22)→白川八丁(6:56)→ガマ滝(7:13)→標識(7:45 7:52)→吊橋一の滝(8:15 8:28)→仙人ーテラス(9:31 9:45)→
ザンキ平(10:12)→川原小屋跡→狼平(12:55 13:55)→カナビキ尾根分岐(15:00 15:05)→白川八丁分岐→熊渡(16:38)
行動j時間:10時間16分 
(登り 熊渡から狼平):6時間33分 歩行5時間54分 休憩39分
  昼休憩60分
(下り
 狼平から熊渡):行動時間 2時間43分 歩行時間2時間38分 休憩5分


大峰の山々は14、5年程前より仲間と何度も登っており、昨年も避難小屋泊まりの縦走をしているのであるが、
弥山川にはまだ足を踏み入れたことが無くここ数年来の課題であった。

弥山川への日帰り山行は眉毛に白髪の目立ち出した昨今、体力的な衰えもあり、単独では無理かなあと思っていると
大峰オタクでちょっとメタボが自慢の相棒ミートマン氏より弥山川に行きませんかとのうれしいメールが届く。
鈴鹿ロクロ谷の予定をしていたのであるが即変更し、行きましょうのメールを返信。

仕事を終え午後11時30分相棒の車で京都八幡を出発、2時間強のドライブのあと奈良のヘソ黒滝道の駅にて仮眠タイム。
寒くは無いだろうと夏用の寝袋を持ってきたのが大きな間違いで寒くて眠ることが出来ず、ボーとしたまま5時30分登山口へと向かう。
熊渡の駐車スペースはすでに満車状態で八経よりの道路沿いに開きスペースを見つけて駐車。

黒滝道の駅・・・仮眠する人多し 道路沿いの空スペースに駐車 登山口になる熊渡の橋

6時20分支度を完了し、登山届けを提出して白川八丁に向けて作業林道を体調を確かめるようにゆっくりと歩く。
道路沿いに咲くスミレやヤマエンゴサクをパチリとしながら30分程歩くと白川八丁とカナビキ尾根、天女の舞(?)分岐に着く。
分岐には8名ほどのツアー登山者の方たちがおられ挨拶をして後より続く。

登山口と関電のおじさん(相棒でした) 弥山川へ向けてのプロムナード 白川八丁への分岐・・・左へ

このグループは弥山小屋に泊まられるようで川原でパスして前に出ると右の岩壁に赤く大きなが見えてくる。
岩壁をヘツルのが通常のルートであるが、今日は足場が水没しており手前を渡渉して最初のガマ滝を右岸より巻いてゆく。

白川八丁河原 右の岩壁に ガマ滝を右岸より高巻く  

ガマ滝を越えるとルートは弥山川の流れを右下に見ながらのトラバース道になってくる。
何度か鉄の橋を通過し再び川原におりて沢沿いを行くとカツラの巨木が目立つ場所に出てくる。

ここからが弥山川遡行ルートの核心部のようで古びた標識があり、きつい登りに備えて足元の点検がてら休憩タイムを取る。

高度感のある鉄製の橋 沢沿いを行く  カツラの巨木が目立つ 古びた標柱

標柱を過ぎると大岩、小岩の重なり合う渓谷となり、足元に注意し躓き、転倒禁止の原則を守りながら慎重に進む。
ピン付きの岩場を三点支持を忠実に守ってトラバースし、前方上部に見える鉄橋へ攀じ登って行く。

ルート取りで何度も立ち止まるが、ペンキマークとピンも打ってあり、しっかりと目線でルートを確認すれば問題ない。
岩場のトラバースでメタボの腹が邪魔になるのではと心配した相棒も無事通過

大岩、小岩の重なり美しい渓谷を慎重に進む
テープマークもあり 岩場のトラバース 橋へ攀じ登ってゆく

橋を渡り樹林帯を登ると一の滝、二の滝の連続する姿が目の前に姿を現す。
写真で何度も見ている光景であるが、実際にこの目でみ見ると写真を撮るのも忘れて見とれてしまう。

我に返り何枚もパチリと写真に撮り、先着していた方と感動の語らいを交わす。

ここを訪れるのが二度目となる相棒の目が得意そう!
一の滝と二の滝(この上に三の滝) 一の滝とテラス

去りがたい光景を後に仙人ーテラスへと向けて高度感満点の吊橋を渡る。
何を隠そう山休は人工物高所恐怖症で飛行機、ビルの屋上、ロープウェイが大の苦手でゆらゆらとゆれる吊橋に
心臓がパクパクと悲鳴をあげるのを感じながら恐る恐る渡ってホッと一息! 一番の難所であった。

高度感満点の吊橋と余裕をカマス相棒

吊橋からはルート上に弥山川名物の鉄梯子が連続し、『いつまで続くねん』と愚痴をこぼしながらも高度を上げてゆく。
ちなみに鉄梯子がなければ我々のような軟弱者にはこの美しい渓谷美と爽快な滝の展望を味わうことが出来ていないであろう。
設置された方々のご苦労を思えば愚痴をこぼしてはバチが当たると心の中で反省!

仙人ーテラスまで垂直に近い鉄橋梯子が延々と続き相棒のお尻を追いかける

鉄梯子の間に現れる鎖場を通過し、木の根でデコボコしたアップダウンの何度か繰り返してゆくと
足元がスパッと切れ落ちた仙人ー前テラスへと到着する。

目の前には今コースのハイライト双門大滝と垂直の岩壁仙人ーが姿を現す。
下から見上げて見たい衝動に駆られるの・・・これはさすがに叶わぬ夢とあきらめる。


クサリ場を通過 木の根でデコボコのルート 眼下に弥山川を望む
双門滝と仙人ー

双門大滝を目に焼きつけた後、ザンギ平に向けてシャクナゲの群生する尾根筋を登る。
遭難碑に手をあわせてクサリ場を越えてゆくと視界が開けて稲村ヶ岳の展望がすばらしいザンギ平へと到着する。

シャクナゲの群生地を通過 遭難碑・・・向こう頂仙岳 クサリ場を登る
ザンギ平から大日の穂先と稲村ヶ岳の展望

ザンギ平からは川原小屋跡に向けて鉄製の橋を急下降してゆく・・・後半へ続く
弥山川に咲いていた花達・・・シロバナタチツボスミレ・ヤマエンゴサク・タチツボスミレ・ミヤマキケマン・ワチガイソウ・バイカオウレン