堂満岳(慕雪山)
正面谷から金糞峠をへて東レ新道より堂満岳


山域:比良
標高:1057m 登頂回数11回

山行日:2013年1月23日
天候:晴れ後曇り(ホカホカ)
メンバー:単独
コース:イン谷(9:50)→隠れた滝(10:25 10:35)→青ガレ、金糞滝(10:48 1055)→金糞峠(11:35 11:44)→比良縦走路分岐(12:05)
→前衛峰展望ポイント(12:19 12:26)→堂満稜線(12:41)→山頂(12:54 13:04)
→ノタノホリ(14:26 14:31)→旧別荘地→イン谷(15:00)

アクセス:車  行動時間(5時間10分 歩行時間4時間20分)
駐車場:イン谷に多数あり トイレ:正面谷入り口


先週は休みと天候がマッチせず年頭の誓い『52週連続登山』が早々と途切れてしまったのであるが、
気持をスーと切り替えて年間52回登山へと目標を変更、8時20分、今年4回目の山行に比良堂満岳を設定し八幡市を出発。

登山口のあるイン谷まで道路凍結もなく、9時40分に到着しトイレ前にある駐車スペースまで車を入れる。
今日は天候が安定しているようで5台くらいの先着の車がありそこそこ登っておられる模様。

湖西道路より比良山系 青空に浮かぶ堂満岳 正面谷駐車スペース

コンパクトスノーシューをザックに取り付け、アイゼンを放り込んで9時50分金糞峠に向けて出発。
イロハモミジのトンネルを抜け大山口まで来ると登山道周りは雪景色に変わってくる。

以前はメインルートであった山道との分岐より現在のメインルート谷道に入ると登山道はホワイトロードになってくる。

イロハモミジのトンネル ダケ道分岐大山口 山道との分岐

右側沢向こうにある正面谷のかくれ滝へいつものようにまずはあいさつ変わりに寄り道をする。
今日のかくれ滝は水量が多く結構な迫力である。

かくれ滝分岐 かくれ滝

分岐に戻り砂防ダムを越えて山道にあがりしばらくすると青ガレへと着く。
積雪はまだ少なくご飯にごま塩をふりかけたように所々に岩肌が露出している部分も多い。
アイゼンなしでも問題ないが念のために装着し、金糞滝を見学したあと青ガレを登る。

青ガレ 金糞滝

青ガレを登り切ると登山道は正面谷左岸になり穏やかな傾斜がしばらく続く。
やがて数年前に発生し登山道を埋めてしまった崩壊地を越えると金糞峠に向けての急な登りへと変化する。

やわらかい雪に直登ぎみにつけられているトレースを踏み固めるように息を整えて
ゆっくり、ゆっくり登ると交通の要所金糞峠に着く。

この青ガレから金糞峠に至るルートはドカ雪のあとは雪崩が起こることもあり、新雪の降った翌日は
胸まで埋まることもしばしばで用意と注意が必要。

青ガレを登ると穏やかな道に 砂防ダムの大きな氷柱 金糞峠へのルート

江戸時代後期の浮世絵師で東海道五十三次で有名な歌川(安藤)広重がここから描いたといわれる
マザーレイクの展望が今日は美しく・・・パチリ!

追いついて来られ武奈へ向かうという登山者の方と少しお話をして山休は堂満へと足を向ける。

東レ新道にはトレースがなくスノーシューを装着。ちょつと不安、ちょつとうれしい!

金糞峠 マザーレイク展望 東レ新道取り付き

東レ新道に入ると風で雪が飛ばされアイスバーンなっている部分もあるが新調したコンパクトスノーシューが
しっかりと雪面を捉えて快適なトレッキングが続く。

比良縦走路分岐まで来ると雪質も締まりキュキュッといい音色を奏でてスノーシューが気持のよいトレースを刻む。

東レ新道はサラサラ! 新雪が気持ち良い 縦走路分岐マイトレース

分岐からは斜度もきつくなり、テープマークを目印に登りやすいルートを探し、急斜面では膝までのラッセルを繰り返して登る。
シャクナゲ林の中に点在するアニマルトラックを辿り、正面谷側の急坂を登って前鋭鋒展望ポイントに着く。

展望ポイントからは堂満北壁、コヤマノ岳、シャカ岳の向こうに伊吹、霊仙がはるかに望める。
トレースがなくルートを慎重に探す シャクナゲの中にアニマルトラックが続く 展望ポイント手前の急坂
前衛峰展望ポイントより・・・コヤマノ岳、シャカ岳、堂満北壁

一息入れて一度鞍部へと下り、左の落ち込みに気をつけて通過し堂満山頂へと続く稜線へ登り着く。
稜線には堂満から比良縦走路に向けて新雪の上にワカントレースが一つあり安心感と同時に少し残念な複雑な気持ちになる。
山休が着く前に東稜道から登られて比良縦走路方面へ下られたのだろうか!

トレースが無ければ東稜道を下るのをやめ金糞峠に戻る予定にしているのであるが!

新雪満点の道を鞍部へ 左の落ち込みに注意して通過 稜線でワカントレースに出合う

トレースを辿りながらまだ子供である雪屁の張り出した尾根を踏み抜かないように新調に通過し、雪で埋もれた山頂へ到着。
金糞峠を出てから1時間10
分、稜線上のトレースに助けられ案外早く頂に着いたようである。
まだ雪屁は小さいが踏み抜かないように通過
歩いた雪の稜線、振り返るとコヤマノ岳

無人の山頂で琵琶湖の展望を楽しみながらポットに入れてきたコーヒーで行動食を摂る。
東稜道を覗くと新雪の中に埋もれたようにワカン跡があり、
先の登山者は予想通りここを登って来られたようでる。
トレースがあれば迷うことも無く下れるなあとここを下りノタノホリへ向かうことに!

北斜面の霧氷 堂満岳山頂 琵琶湖展望

下り始めると深い雪と激下りに翻弄されっぱなし!
スノーシューの爪がきかずズリ落ちることしばしば、足をとられて何度も転び尻セードがやたら活躍!
平坦なブナ林まで雪まみれになりながら足腰ガタガタでなんとか下る。


激下りを振り返りここは下りに使ってはダメだなと大反省!
ちなみに昨年も同じ目に遭っていたのに懲りてないなあとついでに頭もポカリ!

見た目以上に深い雪と激下りに翻弄される

ブナ林に入ると傾斜も穏やかになり快適なスノーシュートレッキングが続く。
谷筋まで下ってスノーシューを脱ぎ正面谷へのカット道をパスして正規のルートをノタノホリへ
幻想的なたたずまいを見せるノタノホリで一息入れて別荘地跡より駐車スペースへと戻り堂満登山を終える。

快適なスノートレが続く ノタノホリへの標識(谷筋) 旧道との分岐
ノタノホリ 別荘地跡 イン谷へは左へ