餓鬼岳と唐沢岳
中房温泉よりコマクサを訪ねて餓鬼岳と唐沢岳を歩く

山行日:2012年7月25.26日
天候:初日晴れ時々曇り 二日目:ほぼ快晴
メンバー:雨男ミーとマン氏 山休
コース:初日 中房温泉(7:24)→奥馬羅尾沢水場(8:52 8:58)→大ホラ沢(9:50 10:00)→東沢乗越(11:02 11:05)→東沢岳直下
稜線の岩場で食事(12:44 13:21)→剣吊展望P(15:02 15:27)→餓鬼岳小屋(16:18)
二日目 餓鬼岳小屋→餓鬼のコブ→唐沢岳→餓鬼のコブ→餓鬼岳→小屋→剣ズリ展望P→東沢乗越→中房温泉


今年のアルプス遠征第2弾をコマクサとのお見合いを目的に燕、餓鬼岳と決め24日午後3時京都男山を雨男の相棒と出発。
例年であれば夜中に出て到着後稜線に向けて歩きだすのであるが、さすがに積み重ねてきた歳には勝てないだろうとのんびり山行を選択。

中央道中津川より木曽路を北上、馬篭、妻籠、浦島太郎伝説の目覚めの床の看板だけを見て通過し、木曽福島の立ち寄り湯で運転の汗を流す。
入浴後松本で本日の宿を探すも夏休みの為か何処も満室で結局安曇野の道の駅で車中泊をする羽目に!
経費節約になるが「布団で寝たかったなあ」と予約をしていなかった相棒の顔を恨めしげに眺める。

朝、目が覚めると常念山脈には日差しがあり、雨男同行で危惧していた天候も心配なしの感じで良しとばかりに登山口へ。
表銀座の登山口となる中房温泉に着くと第一、第二駐車場は満車で少し下の第三駐車場にスペースを見つけてエンジンをストップ。

ゆっくりと仕度をして車道を少し歩き7時10分、12年ぶりの中房温泉に挨拶。
道の駅より常念山脈 満車の第一駐車場 合戦尾根登山口(中房温泉)

登山者の方や学校登山の学生さん達で賑う合戦尾根登山口を横目で見ながら中房温泉本館前より東沢コースへと入って行く。
先程の賑わいがウソのように静かで東沢より稜線を目指すのは我々二人だけのようである。

中房川の右岸に続くおだやかな道をしばらくゆくと吊橋があり対岸へと渡る。
人工物高所恐怖症の山休にとっては少々ビビルところであり、相棒に悟られないように慎重に通過。
ちなみに大塔村の谷瀬の吊橋を未だに渡ることが出来ていない山休である。

東沢入り口・・・餓鬼岳まで8.7km 中房川右岸沿いを歩く 中房川に架かる吊橋

左岸沿いの樹林帯を進み砂防ダムを越えて川原に下り渡渉を繰り返して行くと奥馬羅尾沢の水場に着く。
ここでおいしい水を汲みひと休憩後砂防ダムを高巻くように付けられている「どうだん坂」と名づけられ急な登りに向かう
この沢沿いの道にはウスユキソウ、ゼンジュカンピ、オオバユリ、クルマユリ等の花が咲き誇っている。

砂防ダムを越えてゆく 中房川本流 奥馬羅尾沢のきれいな流れ
ウスユキソウ オオバユリ センジュカンビ

どうだん坂をひと登りして下降すると道は中房川本流の河原歩きとなり、何度も渡渉を繰り返してゆく。
水の勢いで崩壊が進む砂防ダムを越えると中房川尾根の取り付きとなる明るく開けた西大ホラ沢に着き大休憩。

どうだん坂の看板 どうだん坂の登り 中房川へ下降
河原歩きが続く 崩壊の進む砂防ダム 西大ホラ沢・・休憩ポイント

餓鬼岳より降りてこられた登山者の方にコースの状況をお聞きし、十分な休憩を取ったあと乗越に向けて沢を渡る。
ここからは本格的な登りになり得意の立ち休憩を何度も取りながらゆっくりと標高を上げてゆく。

沢を渡り東沢乗越へ 乗越へ続く梯子 草すべり状の急坂を振り返る

この乗越への登りが想像以上にキツク、穂高南岳新道、北岳草すべりのようにジグザグの急登が足に応える。
雨男の相棒は普段あまり仕事をしていないのか!体力をセーブしながら仕事をしているのかドンドンと先をゆき次第に姿が見えなくなってゆく。
立ち休憩をするたびに登山道脇の高山植物に元気をもらい相棒に遅れること5分、バテ気味で乗越に到着

中房温泉を出てから3時間40分、目安にしている高原地図のコースタイムより10分程早い到着にまずまずかなと!休憩。
タカネグンナイフウロとキヌガサソウが元気をくれる 東沢乗越

乗越からは樹林帯の急勾配をひたすら登りつづけてニッコウキスゲの群生地を過ぎると森林限界となり東沢岳直下へと到着する。
餓鬼岳へはまだまだ遠くこれから向かう難所剣吊に続く岩場が挑戦的な姿で我々の前に姿を見せはじめる。

乗越からの樹林帯の登り 東沢岳 剣吊へと続く岩峰群

登山道は東沢岳山頂へは寄らずに稜線直下をトラバースするように付けられている。岩場の通過は大したことはなかったが
大小アップダウンの繰り返しがあり結構な体力を使うコースである。


剣吊手前まで一気に行く予定であったがシャリバテが始まりだし岩場の途中でランチタイムを取ることに
前方に見える剣吊へ岩の道をゆく 岩場でランチタイム

剣吊へは直登コースは無く一度鞍部まで急降下し、ガレ場を巻いてから西側より樹林帯を登り返すのであるが
せっかく稼いだ高度が無くなってしまったようで疲れがどっと押し寄せてくる。

稜線への登り返しに気力を奮い立たせるも、気持とは裏腹に足がなかなか上がらず前をゆく相棒もペースダウンが激しい。
ようやく登りついた稜線でザックをほおりだしての大休憩! ただご褒美の展望は天下一品!
くつろぐ相棒・・・いやバテてます 表銀座と槍をバックに

稜線に上がると先程までいじめられ続けた大きなアップダウンは影をひそめ登山道は稜線直下のトラバース道になり
はしご、クサリ、フックの連続する面白いコースに変化する。
足元にはチングルマ、ツマトリソウ、這松伝いにハクサンシャクナゲが咲き乱れ気分爽快のトレッキングである。
表銀座の上に槍の穂先も顔を見せて我々老登山者を後押してくれる。


剣吊(中沢岳)稜線直下のトラバース道・・・前方に餓鬼岳
岩場、はしごを軽快に通過してゆく相棒・・・桟道の向こう唐沢岳
稜線に咲く花達・・・チングルマ・ツマトリソウ・ハクサンシャクナゲ

剣吊高瀬ダム展望ポイントより約50分の快適トレで本日の宿餓鬼岳小屋へと到着。
宿泊手続き後夕食までの時間を利用し餓鬼岳に登り12年ぶりのコマクサと感動の対面、山頂より歩いて来た稜線を振り返ると
満足感がヒシヒシと湧き上がってくるのを覚える。
餓鬼岳小屋 コマクサ 餓鬼岳山頂
剣吊より歩いて来た稜線

宿泊客は10名程で本日唐沢岳へピストンされ連泊中の九州からの3人グループ、白沢より登られて明日燕へ縦走される女性5人グループ、
そして中房温泉より我々の後を追って来られた齢74歳の元気いっぱいの老登山者。
夕食のちらし寿しを食べながらまるで家族のような雰囲気でワイワイガヤガヤと会話も弾む


食後はブロッケンの妖怪さんとも出会い、小屋のにいさんのお勧め唐沢岳への思いを胸に睡眠タイムに!