大峯行者還岳
花回廊奥駆道にヤマシャクとシロヤシオを訪ねて!

山行日:2012年5月28日
天候:晴れのち狐の嫁入り
メンバー:若頭アイゼンノム氏 ミーとマン氏 少年ドングリ少君 山休
コース:トンネル西口(9:25)→しなの木出合(10:12 10:16)→ヤマシャク群生地(10:55 11:05)→行者還小屋(11:23 )→
山頂(12:01 12:20)→行者還小屋(12:35 13:39)→トンネル西口分岐(14:34)→一の峠(14:47)→
弥山分岐(15:04 15:06)→トンネル西口(15:50) 
駐車スペース:トンネル西口に多数  トイレ:行者還小屋にあり  


一年ぶりの大峯山行を花の回廊行者還岳とし、サークルメンバーの迎えの車に午前5時に乗車。
今日のメンバーはサークルきってのトイレ好きノム氏、サークルきっての雨男ミーとマン氏、そして若手のポープ

ドングリ少年(少年と行っても40のおっさんであるが!)と山休の4名。

午前5時30分、集合場所の長尾を出発、特権の後部座席に陣取り途中のマクドと黒滝道の駅で休憩をして
登山口である309号線トンネル西口に9時10分に到着。さすがに人気の大峯、第一駐車場は満車で一つ下に車を停める。
仕度をし先発された団体さんの後を追うように登山口の小橋を渡る。

トンネル駐車スペース 世界遺産大峯奥駆道 登山口で無骨な男達

登山口よりすぐ左手にある奥駆道へのシュートカットルートである急な斜面を登り始める。
脆く崩れやすい急な斜面に手こずりながら登ってゆくとシャクナゲが咲いており、早速デジカメタイムに!


途中で先程の団体さんをパスさせて頂き40分程のアルバイトでしなの木出合に到着。
久しぶりの参加となる少年ドングリ君もアンバランスなくらいに巨大なふくらはぎパワーを発揮し余裕の模様。
奥駆しなの木出合への急斜面 脆く崩れやすい道が続く しなの木出合
奥駆道まではシャクナゲが満開状態 大峯奥駆道石柱

奥駆道にあがると良く整備された穏やかな道となり、ブナやカエデの新緑が目にやさしく映るようになる。
昨年に比べると花が少なく裏年と言われるシロヤシオも目を楽しませてくれる。

ブナ、カエデの新緑とシロヤシオの花が最高!

樹林の間からは大峯の名峰弥山、最候高八経が姿を見せてくれるようになり、
稜線を鼻歌を口ずさみながら進むとやがて前方に大普賢様がピラミダルな姿で我々中高年登山隊を見下ろしてくる。
今年は必ずあなた様の下に参上しますと敬礼!

相棒ミートマン氏の「大峯っていいね」とどこかで聞いたようなフレースに思わず納得!
そして弥山の右下に鎮座する鋭い三角形の鉄山が妙に気になりだす。

左より近畿最高峰八経、弥山、右にひと際鋭い三角錘の鉄山 コース前方に大峯の主、大普賢様

行者還岳よりピストンされて来たご夫婦の登山者の方にヤマシャクが咲いているとの情報をお聞きし急にテンショウンが上がる。
先程より少し早足になり、奥駆道の石柱より苔むした岩道のトラバースを抜けて行く。
登山道脇にはヒメレンゲが群生を作っており「ヘェこんなところに咲いている」とパチリ、パチリ!
奥駆道石柱 トラバース道 ヒメレンゲ

トラバース道を抜けると空中に浮くような感じで白いお饅頭のような物体があちこちに!・・・ヤマシャクである。
ここ2年間は蕾にしか会えていなかったので時間を忘れてその白い可憐な姿に見とれてしまう。

ふと気づくと無骨な男達がいない!普段あまり仕事をしていないので体力があり余っているのかドンドンと前に行ったようである。
可憐な花を見つめながらここは山ガールと来るべきであったと「ちと反省」・・・!


二年ぶりのヤマシャク・・・凛々しい感じが最高!

男達を追いかけるようにバイケソウの海の中を歩き、名花クサタチバナは咲いていないかなあとキョロキョロしながら行くと
行者還岳が大きな姿を見せ天川辻を過ぎて行者還の小屋に着く。
ここで一息入れて山頂へと向かう。

バイケソウの海を行く 前方に行者還の頂が! トイレ完備・・・行者還の小屋

小屋からは先程までの穏やかな道から荒々しい道に変化し、行者を撤退させた言われの窟を左に見て
長い長〜い梯子を登って行く。七曜岳への分岐を左に折れて山頂への道をたどるとシャクナゲが群生する標高1546.5mに到着する。

山頂はシャクナゲに囲まれて展望は少ないが南側に足元の切れ落ちた開けた場所があり、
先程一息入れた行者の小屋と大峯山脈の広がりを展望することが出来る。

行者還窟 長い長〜い梯子 奥駆道七曜分岐
行者還山頂 小屋を眼下に見る 展望を楽しむ

当初は七曜岳までのピストンを予定していたのであるが、
アップダウンの繰り返す道に恐れをなした男達が軟弱な男に変化し七曜岳をキャンセル。

小屋に戻り食事タイムをとることに全員の意見が一致、記念撮影をしてスタスタと下山をはじめると
七曜岳より逃げるようとする中高年登山隊に大普賢様が機嫌を悪くしたのか!突然黒い雲が湧き雨の攻撃を受ける。

みんなを代表して大普賢様にごめん、ご免と手を合わせ小屋へと戻り食事タイムへ!
山頂のシャクナゲ 無骨な男達と保護者

小屋に戻るとたくさんの方が到着されており、ザックをプールして山頂へ向かわれる様子。
1時間程のんびりと食事タイムを取り、朝パスさせていただいた団体さんを見送って気持の良い奥駆道稜線を戻る。

小屋前でくつろぐ登山者 お世話になった小屋を後に 奥駆道稜線を戻る
こんな花達も咲いてくれていました。
タチツボスミレ ワチガイソウ ツルキンバイ

トンネル西口へのショートカット道しなの木出合まで戻るとすぐに下るのがもったいなく弥山分岐を廻っての下山を選択し、
トンネル東口への分岐を通過して、一ノ多和避難小屋跡から一ノ垰をブラブラ!


弥山分岐より急坂を下り、木製の橋を渡ってトンネル西口へと下山。

一ノ多和避難小屋(廃墟) トンネル東口分岐 一ノ垰
弥山へ向かう奥駆道 木製の橋が奥駆への入り口 奥駆は世界遺産です
「○○○っていいね!」とどこかで聞いたフレースではないがまさしく「大峯っていいね!」でした。
大普賢、八経、七面山、鉄山待ってろよ!