鈴鹿霊仙山 
福寿草に会いに今畑より南西尾根を訪ねる

山行日:2012年3月30日
天候:晴れ
メンバー:足軽5g君 山休
コース:落合(9時26)→今畑登山口(9:31)→笹峠(10:25)→大斜面取り付き(10:51 10:55)→近江展望台(11:25 11:30)
→最高点(12:27 13:13)→霊仙山(13:26)→南西尾根→近江展望台(14:13 14:18)→今畑(15:08 15:23)→落合(15:35)
駐車スペース:今畑登山口と落合にあり トイレ:なし


ネットの山仲間摩耶さん歩さんやしーちゃんの福寿草レポを拝見し、これは霊仙山に行かねばと!
右足に不安がある為、サークルの若手5g君に同行を願い午前6時40分京阪橋本を鈴鹿北部落合集落に向けて出発。

久御山インターより京滋バイパスに入り名神を北上、黒丸PAでモーニング休憩をしたあと彦根インターで高速を降りて

登山口のある落合の廃村に9時15分に到着。
5g君とは2年続けての同時期の霊仙山行であり、私にとっては7年連続の福寿草巡りとなる。
支度をし、少し戻った所にある登山口より今畑の廃村へ
落合に車を停めさせて頂く 今畑の登山口 廃村今畑の石積み

登山口より10分程急坂を登ると廃村の今畑へと到着する。
苔むした石積みがわび、さびの世界を、村人が植えたであろう福寿草の群生が当時の面影を想像させてくれる。

今畑に咲く福寿草・・・稜線の仲間よりう背が高く感じる

押すだけカメラで何枚か写真を撮った後、杉の植林地からブナ林へと入って行く。
このあたりは黄葉の季節にブナ林たちがすばらしい錦絵の世界を見せてくれる場所でもある。
登山道脇には早くも可憐なミスミ草が顔を見せてくる。
ブナ原生林 黄葉時の錦絵 ミスミ草

杉の回廊を通過し、少しずつ高度を稼いでゆくとやがてカレンフェルトが目立ちはじめ、樹林の間からは
これから登る南西尾根の大斜面が姿を見せはじめる。

杉の回廊 高度が上がるとカレンフェルトが目立 青空に南西尾根の大斜面

新道、旧道分岐からはお気に入りの立ち枯れと大斜面の風景を目に入れるべく笹峠経由の道を選択し、
合流点となる大斜面取り付きで一息入れる。

笹峠 立ち枯れと大斜面 合流点休憩ポイント

大斜面は登れるのかなと思われる程の急な壁に見えるが、いざ登りはじめるとルートと足場がしっかりしており、
鈴鹿の盟主御池岳が背中をおしてくれるのでゆっくりではあるが確実に高度を稼ぐことができる。

例年に比べると大斜面に群生するミスミ草は少ないが、白い可憐な花が迎えてくれる。
大斜面への登り 背中より鈴鹿の盟主御池岳が応援 ミスミ草も応援

中段を順調に通過し最後の急な尾根筋を登り切ると、アルペンムード満点の南西尾根が広がる近江展望台に到着する。
先着していた相棒足軽5g君は岩に腰掛けて日経新聞に目を通しており先のある若物は心構えが違うなと感心!
目の前に広がるすばらしい展望とその若者の姿に日本の未来も安心、年金よろしくと頼む。

近江展望台へ最後の登り 南西尾根を前に日経に目を通す相棒
アルペンムード満点の南西尾根

いよいよ待望の南西尾根歩きのスタート! 福寿草さん『待っててね』と言う感じで岩を踏んで行く。
以前は潅木帯に続いていたルートも最近は南斜面側がメインルートになっており、黄色の花を探して歩いて行く。
歩き初めて10分ほどで?マーク 黄色のマークが全然見えない!若葉もほとんど見当たらず!

5,6年前は尾根筋の南斜面に咲き乱れて、花を傷つけずに歩くのに苦労した程なのに!
昨年も少なく感じたが、今年は岩の間にひっそりと咲いているのみでほとんどその元気な姿が見えない。
時期が早いのかなあ、『いやそんなことはないよな』と目を左右に振りながら稜線上を進む。

岩の間にひっそりと咲く福寿草 南西尾根稜線

結局南西尾根では福寿草の群生を見ることなく西霊仙とカールに期待して最高点へと足を向ける。
福寿草は残念であったが天候は素晴らしく残雪の尾根歩きを楽しみ、伊吹山の展望が素晴らしい最高点にザックを下ろす。

南西尾根より望む霊仙山 最高点手前残雪のルート 最高点

ここで昼食タイムとし、いつものようにどん衛兵をつくり展望をおかずにゆっくりとした時間を過ごす。
5g君と鈴鹿や大峰、顔をのぞかせている横山をはじめとする湖北の山、夏のアルプス遠征について話が弾む。
1時間弱最高点でのんびりしたあとすぐ横に見える霊仙山へと足を向ける。

おかずにした南西尾根展望とどん衛兵・・・宣伝ではありません!

霊仙山へは一度鞍部に下り小山を一つ越えてゆくと経塚山からの道と合流し、
残雪を踏んでひと登りして三角点のある山頂に立つ。

経塚山方面より登って来られた地元の方とお話をする機会があり、福寿草の事をお聞きすると
どうやらここ数年鹿被害がひどく花の咲く前に食べられているのではとのことで、自然の節理とは言え残念!

その鹿たちは霊仙カール(本体のカールではないが勝手に命名)に数十頭の群れで走り廻っているのが見える。
経塚山との合流点より残雪を登る 三角点と山頂 南西尾根との間に広がる霊仙カール

下山はお虎池方面には下らず、西霊仙途中よりカールに下りて南西尾根へ登り帰して近江展望台へ!
この日にとばかりにと持ってきた花用カメラを午前中南西尾根稜線のどこかに忘れてきており、探しながら戻るも発見できず!
本来鹿君はきらいではないが、この日ばかりは大嫌いになる。

2月に比良でオニューのスマートフォンを落としており、この時は無事戻ってきたのに嫁と娘にボロクソ。
今回は現物が無い! 家に帰るのが怖ーい! 黙っとこ!

山頂より残雪ルートを望む 快調に登る相棒5g君 尾根より霊仙とルートを振り返る・・・左端

戻ってきた近江展望台でひと休憩し、大斜面を今畑の廃村へと一気に下る。
群生を成す福寿草に別れを告げて落合に戻り京都へと戻る。

5g君ありがとうございました。