鈴鹿 鎌ヶ岳 
カズラ谷より霧氷の鎌尾根を歩く

山行日:2月13日
天候:晴れ時々曇り
メンバー:単独
コース:宮妻峡駐車場(08:23)→カズラ谷登山口(08:27)→小滝(08:34)→タコ松(09:11)→雲母峰分岐(09:51 09:55)
岳峠手前岩峰(10:17 10:27)→鎌ヶ岳山頂(10:45 11:23)→(鎌尾根)→鎌尾根最後の岩峰(12:14 12:20)→水沢岳ガレ場(13:00 13:08)
→水沢岳(13:16)→水沢峠(13:33 13:38)→林道水沢登山口(14:12)→宮妻峡駐車場(14:45)

駐車場:宮妻峡林道沿い10台程とカズラ谷登山口に数台(宮妻郷にも大型スペースあり)

鎌尾根が自分を呼んでいるように勝ってに思い込み13日、三重県中部の晴れ予想を信じて午前6時30分八幡男山を出発。
第二京阪八幡より高速に入り土山のサービスエリアで食料と朝食を仕入れて鈴鹿インターより宮妻峡へと車を走らす
途中より鎌方面を望むと鎌尾根が奇麗な姿を見せておりやはり呼んでいるんだなあと自己納得して午前8時登山口駐車場に到着。
入道・鎌・御在所・雲母の山並み 鎌尾根がくっきりと 林道沿いの駐車スペース
駐車場にはすでに先着されている車が2台、1台は名古屋からのカップルの登山者の方で挨拶を交わすと行き先は鎌で
仲良く出発されて行く。食事をしたあと今日は冬山用のアイゼンは要らないだろうと車において後を追いかけるように登山口へ向かう。
林道を少し行くと右側にカズラ谷の登山口がありここより鎌へ向かう。ここの駐車スペースにも1台の車あり。

駐車スペースより林道を歩く 右がカズラ谷登山口
登山口からすぐに小さな沢を渉ると前方に滝が見えてくる。滝の左岸を巻くようにつけてある急な道をゆっくりと登ると
滝の上部の穏やかな道に出て一息。この滝の道は春にはイワカガミがたくさん咲くところでもある。

登山口よりすぐに沢を渡る 滝は左岸を巻いて登る 滝をクリアすると穏やかな道に
杉林の穏やかな道を気持ちよく進むと前回名づけた『タコ松さん』が地面にしっかりと足とつけており新年の挨拶!
このあたりまで来るとようやく登山道に雪が見え始め、木々の間からは入道のイワクラ尾根も確認できる。
杉の中ロマンチック街道 樹林の間よりイワクラ尾根 タコ松さん
タコ松さんより樹林帯をしばらく登ると視界が開け水沢岳の姿がポッカリと見えだして雲母峰からの道に到着する。
ここでしっかりと休憩を取った後、背丈程の笹をかいくぐり登って行くと鎌尾根の取り付きピークに飛び出して目の前に
霧氷に覆われた荒らしい岩肌を持つ大三角錘鎌ヶ岳の勇姿が迎えてくれる。

登山道より水沢岳を望む ショウジョウバカマに氷の袴 雲母峰からの合流点
背丈程の笹をくぐって登る 鎌尾根取り付きのピーク 霧氷が見事に咲く
このピークより一旦岳峠に下り本峰に登るのであるが、岳峠への下りがガチガチに凍っており、写真タイムを取りながら
ここでステーンとコケルのは避けたくザックに掘り込んでいるミニアイゼンを装着する。
鎌の鋭鋒・・・大三角錘 水沢岳へ続く稜線
岳峠への急で凍り付いた道を慎重に下り、峠を通過して本峰への登りに入って行く。
本峰を右から巻くようにルンゼ状の岩道をグングンと登り高度を上げてゆく、振り返るとノコギリのような鎌尾根が勇ましい。

岳峠 山頂へ岩道を登る 木々の霧氷が美しい
すばらしい姿を見せる霧氷の張り付く鎌尾根
岩道を登り飛び出した山頂は上空に雲が低くたれているものの遠くまで視界が開け、南は鎌尾根から仙ヶ岳に続く
稜線がくっきりと浮かび、北には御在所岳が大きく横たわる展望を見せてくれる! 来て正解!
山頂には先着された登山者の方が数名おられ、その中に40年間鈴鹿の山を歩かれている方もおられ
鈴鹿の昨今や想い出を楽しくお聞きする。富士がめったに見えなくなったとのお話に少しさびしく感じてしまう。
山頂より鎌尾根と水沢岳・仙ヶ岳に続く稜線を望む 鈴鹿の盟主 御在所岳のどっしりとした山容
山頂ではこれから向かう鎌尾根尾根を眺めながらゆっくりとランチタイムを楽しむ。
駐車場でお会いしたカップルの登山者の方達も登ってこられて展望に感激されているようである。
三歩になった気分で沸かしたコーヒーが旨い!さあ鎌尾根へ!
霧氷と御所平方面 山頂の霧氷 登山者
山頂より一旦岳峠に戻り鎖場をトラバースして鎌尾根に入って行く。
尾根筋の積雪は少ないが白く凍りついてアイスバーン状態になっているところが多く結構足元に気を配りながら進む。
3つ程のアップダウン繰り返し、霧氷を楽しむようにして進むと鎌尾根最後のピークに到着し、振り返ると光に輝く鎌が美しい!
ここから岩場の下りが鎌尾根の核心部と言え凍てついた岩場を慎重に下り鞍部へ。

鎌尾根取り付きの岩峰 岩峰の鎖場をトラバース 霧氷の中に続く氷の道
登山道に張り付く雪 凍てついた鎖場を下降 鎌尾根最後の岩場
霧氷に上に続く鎌尾根登山コース 尾根より光る鎌を振り返る
鞍部から水沢岳に続く稜線に上がると登山道は先程とはうって変り穏やかになり、薄っすらとした雪化粧の中をのんびりと歩く。
光を受けて輝く鎌の三角錘に別れを告げて雑木林をしばらく進むとやがて目の前に水沢岳が姿を現わす。
樹林帯はのんびり歩くのが最高・・・心ものんびり 前方に水沢岳
水沢岳へはガレ場を半分くらいまで登り、右の樹林帯へトラバースし、直登してガレの上部に出る。
ガレ場の上部からは今歩いてきた鎌・鎌尾根のけわしい道が一望できちょっとした自己満足感を味うことが出来る。
そこからは緩やかな登りとなりほどなくして1029mの山頂へ到着する。
水沢岳へのガレ場登り 水沢岳山頂
鎌から続く登山道を確認し満足感に浸る。
水沢岳からは左に入道ヶ岳と明るい広がりを見せる伊勢湾を、前方に双子峰の仙ヶ岳と野登山を見ながら気持ち良く下って行く。
途中のザレ場からはかすかに琵琶湖と近江富士も捉えることが出来、「おお」と思わず声を出して峠で一呼吸。
イワクラ尾根と入道…向うは伊勢湾 鈴鹿南部の名峰仙ヶ岳と野登山 ガスる綿向の横にかすかに三上山
峠からは宮妻峡に向けて谷筋を下りすぐに右岸を進むがこのトラバース道で思わぬ苦戦を強いられ冷や汗がタラタラ!
左が谷に切れ落ちて足元が雪と脆い土でズルズルとスベリへっぴり腰でなんとか通過する始末。
鎌尾根の鎖場や痩せ尾根よりも本日一番の難所となる。
水沢峠で休憩中のマイザック 峠からは谷に向けて下りはじめる 右岸の難所トラバース道
この後、再び谷筋に降りて左岸から杉林に入り明るい樹林帯を抜けて水沢岳登山口の林道に飛び出す。
舗装された林道をしばらく歩いて宮妻峡の駐車場へと戻る。