比良正面谷から堂満岳

山行日:2007年1月22日(月) 
天候:晴れから急激に曇天
メンバー:ミーとマン 山休
コース:イン谷口(8:30)→青ガレ(9:12 9:20))→金糞峠(9:58 10:12)→堂満岳(10:57 昼食 11:53)
→ノタノホリ(12:54)→イン谷口(13:10)

仕事の都合により2月から山行をともにすることの難しくなるミーとマン氏を誘い
正面谷から武奈の頂に立とうと久しぶりの早立ちで6時20分男山を出発する。
名神、無料の湖西道路を北上し、途中で簡単な朝食を採りながら8時20分登山口のイン谷口に到着し、
トイレ横の駐車スペースに車を止める。
駐車場付近には積雪が無く、この時期の比良にはめずらしいかぎりである。これも暖冬の影響なのであろう。
支度を済まし8時30分、前方上部に見えている金糞峠に足を向ける。天候は快晴!!
雨男の相棒が一緒であるので見えている青空がいつまでもつかの不安を胸に抱きながら後に続く。
駐車スペース付近

比良の古くからの登山道であるダケ道との分岐を右に見て進み、旧登山道(今は廃道)との出合いを川原に向けて直進してゆく。
ネット友人のchikaさんよりいただいた情報通り隠れ滝付近より徐々に登山道周りに雪が目立ち始めてくるがまだまだ積雪は少ない。

一つ目の砂防ダムを超え、二つ目の砂防ダムの右手を登り廃道から続いている山手側に伸びる道を汗をかきながら進むと右手の潅木
の向こうにまだら模様のような青ガレが見えてくる。 名は青ガレであるが今日は三角おむすびにまぶしたごま塩のような感じである。

ダケ道への分岐大山口 隠れ滝付近の積雪 山側に続く登山道

いつものようにここでちょっと休憩を取り、久ぶりの金糞滝に挨拶に向かう。
今日は左の崖を登らず青ガレの途中から堤を伝いバランスを失わないようにして小石を渡り目の前に静かに落ちる金糞滝とご対面である。

青ガレ 金糞滝

滝より一度青ガレに戻り崩壊地を越えて金糞峠に向けてさらに足を進める。積雪も徐々に多くなりだし一歩一歩雪の感触を味わいながら登る。
先を進む相棒の調子もいいのだろう得意のストックワークが良く決まり徐々に間隔があいてゆくではないか!と前方のV字を見上げると先程まで
青い色を見せていた空がグレーに染まりかけており、雨男の神通力が発揮されてきたのではとの悪い予感が頭をよぎるりだす。

V字手前の急坂を何度か止まりながら登り金糞峠についてみると、小雪混じりの天候に変化してしまいこれから向かう予定の武奈方面はグレーの
キャンバスの中である。まあこれもいつものことかとにが笑いをしながら琵琶湖方面を眺めると神秘的な景色が広がり思わずパチリ!
青ガレ付近から金糞峠
ガスに覆われた琵琶湖と鈴鹿連山金糞峠より 峠への急な登り
天候悪化の前兆が見られる武奈方面から行き先を堂満岳へと変更し、鈴ちゃんの碑に目礼をしたあと比良縦走路を琵琶湖を左に見ながら進む。
少しづつ高度が上がるにつれて積雪も次第に多くなり、足のクッションが気持ち良い。

縦走路からは正面谷を越えて聳えるシャカ岳が時々琵琶湖からの光を浴びて美しく光り、老眼近眼乱視の目を楽しませてくれる。
スノーシューやアイゼンの爪跡がしっかりと残る雪面をスリップに注意して進むとやがて堂満岳への分岐に到着する。 分岐からは左方向に
進路を取り堂満岳頂きに向けて登山道の両脇に群生する石楠花の枝を掻き分けて進む。ちょっとした急坂を登り切ると小山のようなピークに出、
展望が大きく開けて、目の前に岩を露出させた堂満の北壁、後方を振り返ると霧氷を光らせたコヤマノ岳の稜線が美しく、眼下には琵琶湖が
大きな広がりを見せている。
標高が高くなり積雪が目立つ 堂満岳への分岐 石楠花を掻き分けて進む相棒
小さなピークよりシャカ岳を望む コヤマノ岳方面  コヤマノ岳稜線
展望を楽しんだあと雪屁の張り出した尾根を進み雪道を
一登りするとポッカリとした空間
堂満岳山頂に到着する。
360度の展望とは行かないが琵琶湖の眺めがすばしく、
この頂が始めての相棒も満足そうである。
まだお昼には少し早いのであるが相棒の目が
何かを訴えているのを察知しここで
昼食を採ることに!
山のお昼のラーメンを食べ、コーヒーでカンパイをして
久しぶりにのんびりとした時間を過ごす

雪屁が張り出した道 堂満岳山頂
堂満岳山頂より琵琶湖
のんびりしたあとは夏場でもきついと思う東陵道の激下りに向けアイゼンを装着して下山を開始する。
頂きよりすぐに急な下りがはじまり木につかまりながらへっぴり腰で下りてゆく。

先を行く相棒が何度も滑り尻餅をつくのを笑いながら、自分はああならないようにと慎重に下りるもズテーン!苦笑いをしてまたズテーン!
尻餅を何度か繰り返しながらも緩斜面の樹林帯に入ると気持ちの良い雪道が続き、木々の間より見える稜線が目線より低くなりだすと
登山道より雪が消え始め、アイゼンをはずして進む。

堂満岳主尾根の斜面をジグザグに下り、枝尾根のゆるやかな道を通過して幻想的なノタノホリに到着。
ノタノホリからは通常の登山コースから離れ今は廃道になっている道を利用しショートカットをして駐車場に戻る。