雪の武奈ヶ岳 

山行日:2007年1月15日(月)
天候:曇天時々晴れ間
メンバー:単独

コース:坊村登山口(9:15)→御殿山(11:05〜11:15)武奈山頂(11:58〜12:28)→御殿山(13:06)→坊村登山口(14:00

年明けの仕事も一段落し、15日今年初めての山歩きに出かける。
あいにく雨男の相棒はスキーで首を痛めたようで山はお休みとのことで 単独で比良に向かう。

いつものように寝過ごしてしまい予定より1時間遅れの遅い出発で、国道1号線の渋滞に巻き込まれながら
武奈への最短登山口である坊村地主神社の駐車場に8時50到着。
駐車場には数台の車がありすでに何人かの方が登られているのであろう。
アイゼンとワカンをザックにくくりつけ万全の支度をし、明王院の境内を抜けて登山口に取り付く。

所々に雪があるものの登山口付近には積雪がなくドロドロの道をエイコラと登りはじめる。        
取り付きからの急登はさすがにきつく、久しぶりの山歩きで息も絶え絶えになりながら杉林をぬけて落葉樹の森に入ると周りに雪が目立ち始め、
再び杉の中を登り道の真ん中に鎮座する大石までくると、一面が雪景色となる。
いつもはデーンと座っている大石も顔だけを雪の上に出して白いコートがあたたかそうである。
まばらな雪の中を登る 踏み跡はしっかりと 雪に埋まる大石

大石の頭をなでたあと御殿山に向けて尾根の北側をトラバース気味に進む、長年の友人であるモンベルの靴が雪面をしっかりと捉えてくれ
アイゼンをつけずに登ってゆく。登山道には踏み跡が溝のようにつけられており迷うことはなく、高度が上がるにつれ足元からはキュゥキュゥと
気持ちのよい音がしだす。夏道との分岐を直進し、冬道に入って行くと廻りの木々に霧氷が目立ちはじめようやく冬の比良に来たんだなあとの
実感が湧いてくる。 雪屁の張り出した尾根状の道を慎重に渡り、一枚岩のように光る雪の斜面を登りきると視界が開け夏道との合流付近からは
京都北山の展望がすばらしい。
夏道との分岐を直進 雪屁の張り出した尾根状の道 夏道との合流付近からの北山の展望

展望ポイントからは霧氷で作られたトンネル状の道をルンルンと進み左に白い帯のような西南稜が見え始めて1092mの山頂に到着
山頂には先着されていた登山者の方が5人程おられ西南稜をバックに写真を撮られており、自分も1枚お願いしたあと休憩をとる。。
これから向かう西南稜を展望する
御殿山山頂
山頂にてポーズ

休憩後わさび峠に向けて急な斜面を下る、口の深谷側は雪屁が張り出しているのでトレースをはずさないように、すべらないようにして下って行くと
前方に見えてくるわさび峠の標識が半分以上埋まっておりこの辺りで1mくらいの積雪であるのが良く分かる。


雪に埋もれた樹林帯を通過し、一つ目のピークをS字歩行でを登り切ると真白い雪の道が馬の背状に続く西南稜が目の前に姿を現し、
思わずウォーと年甲斐もなく唸ってしまう。 
わさび峠…積雪は1m程 第一ピークから西南稜 歩いて来た御殿山方面

西南稜にも先人のトレース跡がしっかり着いており快適な雪上トレッキングを楽しむ…気分最高!

二つ目のピーク辺りでトレース跡が不明瞭になり、膝まで雪の中に埋まりながらタコつぼ前進で広い壁を登り雪で隠れた小さな岩場を通過して
今年始めての武奈頂に立つ。頂はあいにくのガスで展望は無いものの標識にタッチをして初登山の感動を味わい、定番のラーメンで昼食を採る。
風がなく結構温かいので30分程山頂でのんびりと山の休日を楽しだあと、再びガスに煙る西南稜を御殿山に向けて下る。

快適トレッキングの西南稜 西南稜にて雪のオブジェ タコつぼ歩行 武奈山頂
少し光が届きだした西南稜、左に蓬莱山が望める
下り始めると西南稜にも光が届き出し前方の北山や蓬莱山を見ながらかの快適な雪上トレッキングで御殿山まで戻り、
西南稜に別れを告げ 坊村に下山する。