鈴鹿 藤原岳

山行日:2006年12月11日(月)
天候:そこそこの晴れ
メンバー:ミーとマン氏 山休

コース:表登山口(10:10)→3合目(10:36)→5合目(10:54 10:59)→8合目裏道合流点(11:28分)→9合目(11:40冬道経由)→藤原山荘(12:01)
→草原展望台(12:18 13:05)→藤原岳山頂(13:26 13:38)→山荘(13:49)→表登山口(15:00)
行動時間4時間50分(歩行時間3時間56分  休憩54分) 

鈴鹿で登り残している藤原岳の頂に立とうとミーとマン氏を誘い午前6時45分第二京阪八幡東インターより名神経由で鈴鹿へと向かう。
当初予定していた14日が雨の予報になっており急遽今日に変更したのであるが、名神より眺める比良、鈴鹿連山は晴れ渡り予定変更が正解
だったようである。 今日は雨男が相棒であるので天候の悪化を気にしていたのであるが杞憂に終わりそうで内心ほっとした気分である。
草津のパーキングエリアで簡単な朝食を採り、彦根インターで高速を降り国道306号線を登山口のある西藤原に向けて山歩会専用車を走らす。
もちろん運転はミーとマン氏で老兵の自分は助手席で体力温存である。御池への登山口である鞍掛トンネルを通過し、西藤原に午前9時20分に到着。
藤原岳へは、表登山道と、裏登山道の二つの道があり、今日は裏から登り、表を下りる計画で車を小学校に併設された公共の駐車場に車を止める。
花の季節には満車になるであろうと思われる広い駐車場には1台の車もなくひっそりとしており、立派なトイレだけがやけに目だつ。
300円の駐車料金を納め、神社の長い階段を登り境内を抜けて聖宝寺登山口についてみるとな、なんと崖崩れの為通行禁止になっているではないか
情報収集不足と行き当たりばったりを反省し、自分には裏道は似合わないと自己納得し長い階段をトコトコ下り表登山口へ足を向ける。。
広い駐車場 トイレ完備 駐車場より藤原岳の稜線が 鳴谷神社の鳥居 聖高寺への長い階段
仕切り直しの表登山口に着いてみると立派な登山休憩所と無料駐車場が完備されており、はじめからここに止めればと相棒に愚痴をこぼす。
鳥居をくぐり境内に入るとすぐに神社がありその社の横より登山道が出ており、落葉を踏みながらゆっくりと進み砂防ダムの金網沿いを登ってゆくと
やがて2合目と書かれた標識に出合う。 この2合目には小さな地蔵様が祭られており登山の安全を祈ってからさらに足を進める。
大貝戸表登山口 鳥居をくぐり登山道へ 2合目のお地蔵様 合掌
さすがに人気の山であり、登山道はきれいに整備されており歩きやすく、息を切らす急な登りもなく快適である。
3合目の標識を過ぎたあたりから、登山道は杉林の中に続きなだらかな傾斜を繰り返したあと標識の前に広場のような広がりをも持つ4合目に着く。
4合目からは落葉の絨毯が敷き詰められたような明るい道を進み、道沿いにポツンと立つ5合目標識でちょこと休憩をとる。。
杉林にと続く登山道3合目付近 4合目前は明るく開けている 4合目より続く落葉の絨毯
相棒が相棒だけに樹林帯を登っている間に青空が無くなるのではないかとの不安がよぎり休憩もそこそこに再び現れた杉林を黙々と登る
6合目、7合目と杉の林を抜け出ると大きな看板の立つ裏登山道との出合い8合目に到着する。
ここから道は冬道と夏道に分かれ、看板上でジグザグを繰り返す夏道を敬遠し直登コースの冬道へ足を向ける。。
ゆるやなに続く登山道 6合目付近 7合目付近 裏道との合流点8合目
この判断が甘く楽に登れると思っていた冬道はテープマークが飛び、踏み跡も薄く、道を探しながらの散々な登りとなり相棒にきつい目で
睨まれてしまうガなんとか急な斜面を飛び出し夏ルートに戻って9合目に到着。 遅れて到着した相棒の目はまだ少し怒っているようであった。

9合目を過ぎると登山道にはカルスト特有の露岩が目立ち始め落葉の下に隠れた浮石や木の根に注意をしながら登ってゆく。
やがて樹林が背丈程の高さになり、目に映る風景が草原状に変ると左前方に見え始めた藤原岳のピークが大きくなり山荘に到着する。。
先着されていた地元の登山者の方が『今日は最高の展望ですよ!』 『いい日に登って来られましたね』の言葉をお聞きしあわてるようにして
山荘裏から続く展望台となずけられた場所へと足を運ぶ。
カレンフエェルトが目立つ登山道 山荘手前より藤原岳ピーク 憩いの藤原山荘(冬季休業中)
草原を抜け展望台に着くとそこにはまさに絶景が広がり、ザックを下ろすのも忘れて見入ってしまう。
正面に雪をかぶった御嶽山、その横に今年登った中央アルプスの白い稜線、さらに御嶽の奥にはかすかに乗鞍までも姿を見せ、
少し目を左に移すと霊仙、伊吹山のはるか向こうに白く壁のようにそそり立つ白山を望むことが出来・・・ああ最高と何度も叫ぶ!
撮れないだろうと思いながらも液晶画面の壊れた簡単デジカメのシャッターを何度も何度も押す。
私の目にしっかりと焼きついた展望・・・御嶽山

霊仙南西尾根が真近に! 白山をバックに食べるラーメンが旨い 藤原岳の向こうに御在所が!
展望に夢中で忘れていた相棒を見ると冬道での苦労を忘れたかのように得意の携帯メールで感動を奥様に打っているようである。
年甲斐の無い興奮が納まるとお腹が空いてきているのに気付き、展望をおかずに定番ラーメンでお腹を満たす。
コーヒーで乾杯したあと、この展望だけで満足なのであるがまだピークに立っていないので山荘に一旦戻り、ザックをプールして頂きへと向かう
山荘前を少し下り、笹原の中を15分程登って1120mの頂を持つ藤原岳のピークに立つ。
当然ピークからの展望も抜群で、最高峰御池の丸山をはじめ御在所、雨乞などの鈴鹿の名峰群をのんびりと眺めて
御嶽の向こうに聳えるであろう北アルプスを想い山頂をあとにする。
藤原岳山頂と御池丸山 山頂より銚子、静、竜ヶ岳稜線と御在所方面
山頂付近より藤原山荘 雨男の相棒にも山頂は青空をプレゼント 山頂より北アルプス方面を望む
山荘でザックを拾い、9合目、8合目と数えながら登山口まで一気に下り、登山休憩所の洗い場で靴の泥を落とし今日の山歩きを終える
今回で15度目の鈴鹿であったが今まで最高の展望と遭遇し、今年最後になるかもしれない山歩きに花を添えることが出来て満足の行くものであった。
相棒の雨男さんも最後にすばらしい天候に恵まれよかったですね!
帰路は朝抜けてきた鞍掛トンネルへの道が今晩の天候不順からか冬季通行止めに変っており、関ヶ原経由となるおまけつきであった。