伯母谷覗きから大普賢 

山行日:2006年5月22日
天候:晴れ
コース:上谷(6:27)→柏木分岐(6:55 7:00)→天竺平(7:24)→滝(8:55)→伯母谷覗き(9:08 9:35)→女人結界(9:53)→経箱岩分岐10:36)
→和佐又分岐(10:50)→大普賢山頂(10:55 12:00)→経箱岩往復10分)→女人結界門(12:50 13:00)→伯母谷覗き(13:18 13:45)
→天竺平(15:00)→柏木分岐(15:15 15:20)→上谷(15:37)
山行時間9時間(歩行6時間41分 休憩2時間19分)
メンバー:ミーとマン氏 アイゼンノム氏 山の休日

今年初めての大峰への遠征である。
午前4時男山を出発し、山歩会のミーとマン氏、アイゼンノム氏とともに京阪奈道路を大峰に向けて車を走らす。
山行予定は、上谷から伯母谷覗き経由の大普賢ピストンで歩行8時間覚悟の行程で、今年一番のきつい登山
になりそうなので年長者の自分は、後部座席でスタミナ温存に徹する。

川上村に入り169号線の上多古を右に折れ、川沿いの林道を走り水源地の看板でUターンするように急な坂を
セカンドギアで登って行くと突然数軒の民家が現れる、上谷の集落である。

6時20分集落入り口の久久能智神社の広場に車を止めさせて頂きロングドライブを終え登山支度をする。
登山口の久久能智神社
登山道の案内板が無い為取り付き点が分かり難く、ミーとマン氏がコピーしてきた先人のホームページを見ながら樹林の中を歩いて行くと
どん栗の木の向こうに杉林の中に続く登山道を確認する。
大普賢には4回目の山行であるが、前2回は和佐又からの周回で頂を踏み
あと1回は雪とアイスバーンで断念の経験があり、
伯母谷覗き経由で頂を目指すのは当然初めてで、期待と不安を胸に抱きながら杉林の急坂を登り始める。
取り付きからの急登はさすがにきつく、息切れの連続で30分程黙々と登り続けて柏木からの合流点に到着し、ここで一息入れる。
崩壊した小屋の横を進む どんぐりの木をくぐって 杉林の中に登山道が 合流点には朽ちたベンチが
合流からは尾根上のなだらかな登りをしばらく進むと天竺平らと名づけられた伐採地跡に到着する。
ここには苔むしたベンチがぽつんと設置されているが、腰を下ろす人がほとんどいないのであろうか今にも崩れそうな感じがすこし寂しそうである。
天竺平を過ぎて露岩が張り出した急な登りを通過すると登山道は平坦になり杉林の中に延々と続く。
長く延々と続く道 天竺平 ぽつんと設置されたベンチ 露岩のせり出した登り
1時間程歩き続けてようやく杉の林を抜けると木々の緑と大小の石が目立つトラバース気味の道に変わり、目線には岸壁や稜線がはいってくる
崩れかけた木製の橋や浮石に注意しながら進むとやがて前方に岩場が現れその上部に小さな滝が見えてくる。
滝を巻いて登る道もあるが、そのまま岩の間を直登すると小さな沢とバイケ草が広がりを見せる平坦地に飛び出し、のんびりとした風景に変化する
木々の緑がまぶしい 崩れかけた木道 小さな滝の横を登る バイケ草の茂る穏やかな風景
沢沿いを気持ち良く歩き道に張り付いた
一枚岩を超えると 目の前に突然空間が
広がり
足元の切れ落ちた絶壁
伯母谷の覗きに到着である。

そのスケールは壮大で絶壁の上に立つと
思わず吸いこまれそうになる高度感と
深い谷を越えた向こうに聳える大普賢の
山容に圧倒される。


伯母谷覗きの絶壁


絶壁より大普賢を望む


阿弥陀ヶ森に続く絶壁
大峰山系には山上ヶ岳の西の覗きや
孔雀覗きなど有名な絶壁が多くあるが、
この伯母谷のスケールには一歩ゆずる

のではないだろうか!

同行のミー氏、ノム氏もその高度感と
日本ヶ岳よりせり上げる
恐竜の背のような大普賢の重厚さに
目が点のようである。


少し腰の引けた相棒二人


最高の気分
樹林帯からの絶壁
伯母谷の覗きで大展望を満喫したあと目的地である大普賢に向けて再び歩きはじめる。
岩璧沿いの樹林帯の道を進み美しい阿弥陀ヶ森を快適に歩いて9時50分、大峯山寺の
女人結界門に到着し、複雑な気持ちでこの門を見つめる。
ここからは世界遺産の奥駆道を大普賢向けて歩くことになる。

       美しい阿弥陀ヶ森を行く 女人結界門