鈴鹿鎌ヶ岳

山行日:2006年4月17日(月)
天候:快晴
メンバー:単独
目的地までの手段:車
コース:武平トンネル駐車場(9:18)→武平峠(9:27)→展望台(9:50 10:00)→山頂(10:16 11:00)→展望台→駐車場(11:33)

前回(4月3日)鈴鹿スカイラインの通行止で断念した鎌ヶ岳に登るべく男山を7時20分に出発する。
今回はいつもの相棒ミーとマン氏と休みが合わず単独の登山である。
第二京阪の八幡東入り口より高速に入り名神竜王から477号線を湯ノ山温泉方面に向けてひた走り、
先日登った綿向山の稜線を左に見ながらスカイラインに入り雨乞岳の登山口を通過して、午前9時10分に
武平トンネルの登山口に到着する。
鎌ヶ岳は鈴鹿の槍と呼ばれる鋭鋒で綿向山や対面の御在所岳よりその鋭い山容を眺めるとぜひ登りたくなる山の一つと言え、
武平峠からはその頂を簡単(時間的)に踏める山でもあり、最盛期には結構の老若男女の方が山頂を賑わしている。
鎌田清正邸跡と書かれた駐車スペースには5.6台の車が止まっており、先行者の方が登っておられるのだろうと想像しながら準備をして
トンネル横の登山道に取り付く。トンネルの上を通過して雑木林の中のガレた道を10分程登ると御在所岳との分岐(武平峠)に着き、
分岐からは細い溝状の道を抜けて笹と樹林の中に続く歩きやすい道を少し進むと前方に表銀座の蛙岩を小さくしたような岩のオブジェが見てくる。
トンネル横の取り付き 武平峠 樹林の上に鎌の鋭鋒 前方に岩のオブジェが

狭い岩の間を抜けて、ザレ場を通過すると道は再び樹林のなかに穏やかに続き、
ゆるやかなアップダウンを繰り返してゆくと木々の間からはこれから登る鎌の鋭鋒が時々顔を見せてくれる。
木の根の張り出した細い道を通過し、ザレと大きな岩の交じりあった急坂に足を取られないようにして登りきると目の前に鎌の鋭い頂が飛び込んでくる。
右手にある大きな岩を巻くようにして登ると御在所岳と湯ノ山温泉の展望がすばらしい休憩ポイントに出る。


                

水分を補給したあと樹林の中、露岩の目立つ道を緩やかに登っゆくと左側が大きく開けた崩壊地に出、鎌本峰へのきつい登りになり山頂まではあと少しである。左側の谷は鎌本峰から切れ落ちており三ツ口谷といわれ、雄大な展望を誇っている。
    
  

狭い岩の間を抜けてゆく
崩壊地を抜けると再び樹林の中に入り、自然にできたような石の階段を登ってゆくと前方に見上げるような急坂が現れる、胸突き八丁を呼ばれる
難所である。鎌ヶ岳の中でも最もきつい登りなの一つであろう何度か立ち止まって息を整えながら通過すると今度は山頂に向かって深く溝状に
切れ込んだザレ場の一本道になり
ロープと鎖の補助を受けながら登りきると岩肌が目立つ1129mの頂に到着である。
登山道より鎌の岩峰が 胸突き八丁の登り 山頂手前の鎖場 山頂
頂は鈴鹿の槍といわれるどおりすばらしい展望があり、岩棚に腰を下ろして綿向山から雨乞岳、国見岳から御在所岳そして眼下の湯ノ山温泉、
はるかな伊勢湾の展望を心行くまで堪能する。
 南側には槍の北鎌尾根を連想するような鋭い尾根が続いており、休みに余裕があれば湯ノ山温泉を
ベースにいつか歩いてみるかとザックに語る。 時計を見るとまだ10時20分で昼食には少し早いのであるが滅多に無い快晴の下、下るのがもったいなく
山のご馳走ラーメンを作り展望をおかずにしばしの山の休日を楽しむ。
山頂より御在所岳 綿向山と雨乞岳 南側に続く鋭い尾根 湯ノ山温泉を望む
下山は元の道をすべりやすいザレ場に気をくばりながら一気に武平峠登山口まで下る。
単独の登山であるがサークルの決め事、必ず温泉にを守るべく自宅近くの極楽湯で節約登山の汗を流し帰宅する