大峰 八経ヶ岳
関西最高峰

天候:晴れのち曇
山行日:2002年11月14日
メンバー:ミーとマンさん・ドングリ君・本人
コース:行者トンネル→奥駆道出合い→弁天の森→弥山→八経ヶ岳→弥山→行者トンネル

大峰山系の主要な山で最後まで登っていない頂、
八経ヶ岳を目指し5時30分京都男山を出発。
八経ヶ岳は関西最高峰の頂を持ち、深作欣也氏の日本100名山の一座でもある。
男山山歩会としてまた山の休日の管理人として八経ヶ岳と会話をしていないのは、
「あて無しでお酒を飲むようなものですよ」
と言うミーとマンさんの忠告に従い今回の山行となる
京都を出たミーとマン号は快調に走り、紅葉の始まりかけているミタライ渓谷を抜け、8時登山口行者トンネルの駐車場に到着する。
着くとともに後部座席で熟睡していたどんぐり君もお目覚めのようでようである。
登山支度をし、先行者の後を追うように早速歩きはじめる。赤や黄色に彩られた雑木林の中を少し歩くと木製の橋があり、
この橋を渡ると本格的な登山道がはじまる。
色ずく木々 登山口取り付き点の橋 木の根の混じる急坂
休憩ポイントの奥駆け道の出合いまでは急登が続き、一汗かくまでは相当きつく息切れの連続だ。
睡眠たっぷりのどんぐり君は急坂をものともせずどんどんと進み、八経ヶ岳にあこがれていた
ミーとマンさんも快調に登ってゆく。
まもなく老齢に近づく本人は2人に少し置いてゆかれながらガッツと自分自身に気合をいれながら急坂を登るも何度も立ち止まっては
上部を見上げる苦戦の連続である。息切れしながらも、落葉を踏みしめる感覚が気持ちよく、樹林の間から見える緑と赤のコントラストは
絵画のようにうつくしい。木の根や枝、時には岩に手をかけながら登り始めて約50分、尾根上に明るく開けた奥駆け道の出合いに到着。
奥駆道出合い 紅葉の登山道 石休の宿跡
ここで待望の一服をしさらに足を進める。
尾根上に起伏の少ない整備の行き届いた道が続き、先ほどの厳しさがうそのように快適な
トレッキングが紅葉の中に続く
石休の宿跡を通過するあたりで野生の鹿の挨拶を受ける、谷の向こうには大普賢岳もその勇士を見せはじめ弁天の森を抜け
しばらく行くと目の前に弥山から八経の稜線が壁のように立ち上る雄大な景色に出合う。あの壁を登るのはきついなと思いながら
親切に設置されている展望ベンチで休憩を取る。
登山道より山上ヶ岳と稲村ヶ岳 男性的な姿を見せる大普賢
八経と弥山の雄大な展望を十分に堪能したあとは、いよいよ関西最高峰への登りだ途中石仏の行者さんと記念撮影を撮り、
無言の励ましを受け急登へ。
弥山までは胸突き八丁の登りと言われているるだけにさすがにきつく気持ちとは裏腹に足はなかなか進まない。
睡眠たっぷりのドングリ君も 健脚自慢のミーとマンさんもきつそうである。立ち止まるたびに谷の向こうより大普賢と稲村ヶ岳が
針葉樹と立ち枯れの中に続く個性的な登山道を登る勇気を与えてくれる。
老体にむち打ち1時間程かけて急坂を登り切ると立派な弥山小屋の前に出、夏は多くの登山者の憩いの場である小屋前のベンチで
大休憩である。

弁天の森からの登山道は、比良の西南稜 御在所岳の中道 大普賢日本岳コルからの急登と共に私の好きなコースに入るだろう。
登山道から眺める大普賢、山上ヶ岳、そして小槍を抱いたように見える稲村ヶ岳がすばらしく、先には最高峰の八経ヶ岳とまさしく関西の
アルプスと言っていいだろう。



弥山小屋から八経ヶ岳までは20分程の距離で
まず樹林帯の中を下り、再び登り返すことになる。
八経までは関西では味わえない雰囲気のあるコースが
続き、この山のすばらしさを感じさせてくれる

正面に八経の頂が迫り、登りに入ると弥山から大普賢
大展望を背負ってのトレッキングとなる。
最後の急坂を登り切ってたどり着いた頂上はすばらしく
360度の展望に思わず3人でバンザイ!


        
   
       

       
雰囲気のある登山コース 立ち枯れと大普賢
八経へ向かう道 関西最高峰

頂上で食事をしながら、1時間程展望と山の会話を楽しみ、元来た道を弥山経由で下山。
最高峰は登山道も展望もすばらしく、我々3人に感動を与えてくれた。来春もう一度来るぞ! 八経ヶ岳バンザイ