大峰 山上ヶ岳
 (女人禁制の山)

 山行日:2002年9月27日
 天候:晴れ
 メンバー:ミートマンさん カイチョウ(本人)

白馬より帰り約1ヶ月、おとなしくしていた山の虫が再び騒ぎはじめミートマンさんを誘い大峰に出かける。
目指す山は今も女人禁制の伝統を守り続けている山上ヶ岳で、山頂には幻想的な大峰山寺が建立されている。
6時にミートマン家を発ち登山口の大橋茶屋に9時に到着、女人結界の門をくぐり早速歩きはじめる。
杉林の中につけれれた登山道はきれいに整備され、快適に歩ける。登りはじめてすぐに一ノ世茶屋を通過し、さらに
足を進める。1ヶ月ぶりの登山も登りやすい道にあまり疲れを感じることが無く快適なトレッキングが続く。
お助け水で休憩をとり、麓より約1時間吉野からの出会いに建つ洞辻小屋に到着。
小屋は昨日で営業を終えてたが、小屋仕舞い中の管理人さんが親切に対応してくれ感謝である。 管理人さんに
にいろいろな山の話やこの夏のエピソードなどをお聞きし、ひと時の楽しい時間を過ごす。

女人結界
杉林に続く登山道 整備された登山道 お助け水休憩ポイント 洞辻小屋
管理人さんにお礼を言い洞辻小屋に別れを告げ山頂を目指す。しばらく進むと右前方の樹林の向こうに稲村岳と
大日岳が顔を出しはじめ、表行場に階段状につけられた登山道を息切れしながらのぼると前方に断崖絶壁の西の覗きが

姿を現す。垂直にせりあがったかべは穂高の屏風岩を彷彿するように圧倒的なスケールである
稲村と大日の穂先 樹林に浮かぶ大峰山寺 垂直の壁西の覗き
覗きの上に立つと高度感がすごく何かを掴んでいなければ、吸い込まれそうな感じである。
目の前に遮るものがない風景は、まるで大空を飛んでいる鳥になったようであり、この景色を
留守番の奥さんに見せてやれないのが残念だ!
以前よりここを訪れることを熱望していたミートマンさんも満足そうである。

西の覗きで展望と高度感を堪能した後、足を山上ヶ岳山頂に向ける。
夏は登山者で賑わいを見せる宿坊を通過し、大峰山寺の門をくぐり抜けて 行くと立派な伽藍に到着する。大峰山寺の本堂である。
昨日でお坊さんも下山しており、誰もいない本堂はよりいっそうの神秘的な雰囲気をかもしだし異国にいるような錯覚にとらわれそうだ。
本堂前の広場を横切り少し登ると山頂前に笹原が広がっており、ここからは稲村ヶ岳、彌山、仏生ヶ岳の展望がすばらしく、この眺めをしばらく
味わいたくミートマンさんとここで昼食を採り、のんびりと山の休日を楽しむ。
山頂お花畑よりの展望 大峰山寺山門と本堂 お花畑と登山者
下山路はレンゲ辻から川瀬谷へ降りるコース選び笹原をあとにする。
レンゲ辻までは急な下りが続き、膝が悲鳴をあげそになり結構きつい。
岩場、梯子と変化にとんだコースを慎重に下ると、女人結界の門があるレンゲ辻に到着する。
レンゲ辻は稲村への道と神童子谷、洞川との分岐になっており、女性はここより山上ヶ岳に入れないようである。
ここで一服をし、道を洞川方面に取り川瀬谷へと下って行く。川瀬谷の道は踏みあとがわかりにくい、ガレ場が多い
ので目印を見失わないように注意して進むとやがて大橋に続く林道にでる。杉林の中に続く長い林道をこつこつ歩き
駐車場に戻り本日の登山を終了する。
レンゲ辻女人結界門
レンゲ辻への登山コース
取り付きからの急坂 木製の梯子 岩場の道