常念岳へ


大天井荘では十分な睡眠をとり夜明けを迎える。
大きなカイコ部屋の2階を二人で占領し、
奥さんに遠慮することなく眠ることが出来た。
ここ半年で一番の睡眠だったように思う。
朝5時からの朝食を終え朝陽を待つ! 
雲ひとつない空にそびえる槍がオレンジ色に染まり
感動の幕が開ける・・・。
その美しさに私も奥さんも時間も寒さを忘れてただ感動・・・!


アルプスの夜明けを堪能した後、常念岳に向けて出発。稜線に吹く風はさわやかで、透き通るように高い空の下
縦走路は常念へと続く。中天井岳、東天井岳と順調に通過、槍、穂高は相変わらず素晴らしい姿を見せてくれている。
横通岳付近ではとこの夏二度目の対面をすることができた。
大天井を出てからおよそ2時間、前方に常念岳が大きく見えてくるとまもなく常念乗越である。
正面に常念の壁を見ながら樹林帯を抜けると槍をバックにしたの前に出てくる。
大天井から常念まではパノラマコースと言われるだけあって槍穂高、後立山、剣立山の展望が素晴らしく、縦走路は高低差も
危険な箇所も少なく快適なトレッキングが楽しめる。
はじめて北アルプスの縦走を経験するには最適のコースと言えるだろう。私達老登山隊のお奨めのコースです。
縦走路からの展望    
小屋にザックとちょっと飛ばし過ぎでバテ気味の奥さんを預け常念山頂に向かう。
ザレと岩の山頂への道は急登で、このコースでもっともきつく約40分をかけて頂上に到着。


この頂上を踏むのは今回で二度目であるが、相変わらずすばらしい展望で迎えてくれた。
20分ほど3000mの展望を楽しみ、奥さんの待つ常念小屋に降りる。途中よりガスが発生し、
視界が悪くなり足元を確認しながら慎重に下る。槍、穂高もガスの中にその勇姿を隠す。

小屋でラーメンの昼食を取り、いよいよ下山。 下山は一の沢林道を3時間の行程でヒエ平へ。
 




燕から常念は天候にも恵まれ最高の山旅であった。
2年ぶりの奥さんも最後少々バテ気味であったが満足そうである。
来年はどこにしょうかな!  

薬師、雲の平、裏銀座、大キレット…今から楽しみである。